【完全解説】セントラル浄水器の8つのデメリット
「家の大元に設置できるセントラル浄水器に興味があります。普通の浄水器に比べて価格も高そうですし、デメリットがあるなら知りたいです…。浄水器はずっと使うものなので、よく検討するためにも正しい情報が欲しいので教えてください。」
「セントラル浄水器は、普通の浄水器と比べると情報が見えにくいところがありますね。では、セントラル浄水器メーカーとしてその疑問にお答えします。」
まずは弊社のご紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になるセントラル浄水器のデメリットについて詳しくお応えします。
セントラル浄水器のデメリットその1: 初期費用が高い
では、まずは気になる価格です。キッチンなどの蛇口に取り付ける簡易的な浄水器に比べると、セントラル浄水器は高額という印象がありますが、実際そうです。弊社がご提供しているセントラル浄水器『ソリューヴ』を例に取ると設置工事費を含めると、約30万円~40万円ほどになります。内訳としては以下の通りです。
- 1. 本体と初回カートリッジ・フィルター 25万8500円(税込)(初回フィルター/カバー込み)
- 2. 専用設置配管キット(オプション部材費)
- 3. 工事費用(設置を行う水道工事事業者及び工務店様によります。)
高額な理由は?
高額になる理由は大きく分けて2つあります。1つ目が販売方式です。一般的には販売代理店方式を採用しているケースが多いですが(その他にもレンタル、直販なども存在します。)、販売代理店方式の場合、当然ですが、営業活動の中で販売代理店が存在しますので、その分の利益や営業コスト(人件費や広告費など)が上乗せされます。
そして、2つ目にセントラル浄水器の設置には必ず工事が伴いますので、その工事費がかかります。また、工事内容は戸建て・マンションなどの住環境によって異なりますので、費用も設置環境次第になります。この2つが、セントラル浄水器が高額になる大きな原因として挙げられます。
ちなみに弊社、セントラル浄水器『ソリューヴ』では、販売代理店に加えて、エリアに関わらず全国での購入機会をご提供するために、Amazonでの一般向け直販と、Amazohビジネスでの法人向け卸販売をご提供しております。
「なるほど。商品以外にも工事費用が別に発生するんですね。確かに、戸建てとかだと庭や周辺の環境も個々に違いますからね。」
「はい。そうなんです。」
レンタルと購入はどちらがいいの?
「レンタルってありますよね。あれはどうなんでしょうか。」
レンタル販売などを行なっているサービスもありますが、毎月のランニングコストだけではなく、導入費用(レンタルでも解約不可能な期間を設定している場合もあり)・工事費など実質初回にかかる正味の費用や、契約内容(期間)やフィルター交換の回数などを含めてご検討いただければ、正確な比較ができると思います。
また、フィルターの消耗度合いはお住まいの環境・エリアによって大きく異なりますので、レンタルの場合、実際はフィルターが消耗していても、交換日まではそのまま使わなければならないということもありますし、その逆の場合もあります。
一方で、購入の場合はフィルター購入のタイミングもお客様で柔軟に計画できるという利点もあります。
「確かに、月額数千円とか書かれていると安く感じるんですが、でも実際、初回にいくら払うのかって詳細見ると但し書きがあったり…。」
長期利用の期間によっては、レンタル料が購入よりも高くなる場合もある
先ほどの解説の通り、基本的にセントラル浄水器は初回に設置工事が伴いますので、一度ご購入頂くと長期利用がほとんどです。購入とレンタルを比較した場合、レンタル料と利用期間によっては購入よりもレンタルの方が多くコストが発生するようなサービスもあります。また、初回に月額レンタル費以外の導入費用などが発生するサービス場合は、それらも加えた上で計算する必要があります。(初回導入費用の解約時の処理など含む)
また、実際の費用だけではなく、最終的な所有権の問題(新築戸建て住宅の場合などは、レンタル商品のために設置スペースの確保や工事ができるか)などを考えた場合、長期的にどちらがご自分の環境で最適なのかは検討が必要な部分です。特に一般的な戸建て住宅であれば、当然長期お住まいになることが普通です。ちなみに、セントラル浄水器『ソリューヴ』の場合は、移設は可能ですので、新しい新居に引っ越す場合でも移設工事の上、そのまま継続してご利用頂けます。
「我が家は戸建てなので、長期利用ですね。最初から長く使うことがわかっていれば、初回費用はかかりますが購入の方が良さそうです。」
「長期的なコスト計算に関しては、本体や交換フィルターの価格によって異なりますので、比較して検討することをおすすめします。」
定期的なフィルター交換が自分でできるかどうか
価格以外のコストという面では、レンタルで起こるフィルター交換の際に訪問対応の必要があるかどうかでも検討されると良いかと思います。webページで全国どこでも訪問設置・定期フィルター交換可能としていても、実際にどこまでサービス可能かというのも事前にチェックした方が、ご使用の環境に合った選択ができます。
「そもそも、人が自宅に訪問するって結構コストなんですよね。それに、フィルター交換って定期的にやることなので、専門の人がわざわざ訪問しないとフィルター交換できないっていうのは逆に不便な気がします。」
「セントラル浄水器の費用に関しては、詳細に解説したページを別にご用意しておりますので、そちらも是非ご覧ください。」
セントラル浄水器のデメリットその2: 工事が必要
2つ目は、すでに解説の通り、設置工事が必要ということです。これがセントラル浄水器最大のデメリットと言えるかもしれません。
セントラル浄水器は水道メーターを境に住まい側の配管すぐに取り付けを行います。これが、一般的な浄水器にはないセントラル浄水器の最大の特徴です。この部分に設置することで、住まいや店舗、施設内で使う全ての水の浄水が可能になります。そのために必要となるのが「設置工事」です。
一般の戸建て住宅だけではなく、集合住宅、店舗や施設など全ての環境で、セントラル浄水器はキッチンの蛇口にカチッと取り付けるだけというようなわけにはいきません。
戸建ての場合は、環境によってコンクリートのハツリなどの掘り返しが必要になる場合もあります。中には設置そのものができないこともあります。また、集合住宅の場合、一般的にパイプシャフトの中に設置しますが、こちらも同様に配管の状態やスペースの広さは様々です。工事は、水道工事事業者及び工務店の技術・部材調達、加えて設置する環境に大きく依存します。
弊社セントラル浄水器『ソリューヴ』の場合は、お客様の設置部材の費用を少しでも抑え、かつ設置後のフィルター交換などの運用も考え、専用の配管キットもあわせて販売しております。
工事自体は、水道工事を行える専門の事業者(水道工事事業者・工務店・水道設備業者・住宅設計事務所・リフォーム会社など)であれば、商品の内容と仕様を見て問題なく取り付けることは可能な内容です。実際、弊社の商品も多くの取り付け実績があり、お客様にも長年お使いいただいております。
最初に工事が伴いますが、その分、簡易的な部分浄水器などとは異なり圧倒的な浄水メリットが、セントラル浄水器の最大の魅力です。
「そうなんです。家全体を浄水できるのは結構魅力なんですよね。今住んでいる地域は水質が悪いので、セントラル浄水器を付けることで、我が家で使う水だけでも浄水した綺麗な水を使いたいと思っています。」
「弊社、セントラル浄水器『ソリューヴ』では、Amazon直販の場合、事前に最寄りの工務店様などへの工事依頼をお願いしておりますが、一部地域に関して、公式直販提携工事店をご紹介しておりますので、詳しくはそちらをご覧ください。」
セントラル浄水器のデメリットその3: どこで買って良いかわからない
3つ目が、「どこで購入すれば良いかがわかりにくい。」という問題です。セントラル浄水器は、これまでの説明の通り、工事が伴う商品ということもあり、ホームセンターや量販店などの一般的な店舗での購入ができません。どこで購入していいのか、とてもわかりにくい商品になります。検討しているお客様からすれば、それが購入を躊躇させる一つの不安材料になります。
レンタルの場合は、対応エリアや営業所が全国的に網羅されているかどうかも判断材料です。物理的にお住いのエリアに拠点がなければ、定期的な交換サービスはどうなっているのかも確認が必要です。
「確かに、購入するのに詳細がわかりづらくて躊躇するのはありますね。」
直販・販売店販売・代理店販売・レンタルなど、各社様々な形で展開している関係上、下調べが必要になります。
「弊社では、全国のお客様のご要望にお応えすべく、メーカー公式直販としてAmazonでの販売を開始しました。その後の交換用フィルターもAmazonよりご購入いただけます。ただし、初回設置工事に関しては、最寄りの工務店様などへの事前工事依頼の一部条件がございます。詳しくは、特設ページをご覧ください。」
セントラル浄水器のデメリットその4: 自己認証製品である
これはデメリットではありませんが、セントラル浄水器は例外なく「自己認証製品」です。逆に、「自己認証製品」ではなくセントラル浄水器を謳っている商品があったとすれば、それは、セントラル浄水器とは異なるものです。
自己認証制度とは何か?
「給水装置の製造業者等が、自ら製造過程の品質管理や製品検査を適正に行い、水道法の性能基準に適合した製品であることを自ら認証する制度」
のことを言います。これは、水道法の元に決められた基準を満たしている製品であることを、自ら証明・認証する制度のことで、国で決められております。
セントラル浄水器のこの状態は、数十年間変わっておりません。
何故、このような制度があるかというと、セントラル浄水器に関わらず、浄水器などの水回りの機器の設置には、原則、指定給水装置工事事業者などによる工事が必要になります。
水回りの製品(キッチン周り・トイレ周り・浄水器など)は、国内製品だけではなく海外製品なども含めると多くの商品が存在します。
「以前、リノベーションで外国製のおしゃれな水回り製品の設置を検討したことがありました。」
消費者が様々な水回りの設備や商品を購入する際、日本水道協会(日水協)の認定製品でないものも多く存在しますが、工事を行う指定給水装置工事事業者に個別の商品理解がない場合、販売や購入そのものが困難になります。
これを避けるために、国で認定された検査機関にて水道法の基準適合検査を行い、それをメーカー自身が証明するのが「自己認証制度」です。大手の商品でも自己認証製品は存在します。
「弊社のセントラル浄水器『ソリューヴ』も、各種試験を行なっており水道工事店様のやり取りをスムーズにすべく、必要な資料提供も行なっております。」
又、セントラル浄水器は、他の浄水器製品の中でもある意味特別な浄水器になります。 基本的には、公の立場では、残留塩素は公衆衛生的な観点で必要ということですので、一般的な浄水器による浄水は消費者側に委ねられています。セントラル浄水器は、住まい全体を浄水しますので、浄水器の中でもその浄水範囲は最大になります。
セントラル浄水器が求められる様々な背景
一方でその残留塩素にも課題があります。それが、残留塩素起因のカルキ臭やトリハロメタン、また、最近ニュースでも多いのが水道管の老朽化による赤錆やゴミや有機物などの問題です。残留塩素で安全基準は担保していながらもその残留塩素の酸化作用による問題がある中で、現状、住まい全体の浄水対策を求める声に応えることができるのは、唯一セントラル浄水器だけになります。
「確かに。そうなんですよね。」
つまり、水道管を通って自分の住居までは、公として残留塩素は必要だが、それをそのまま使うのはどうかということが、一般的に浄水器が利用されている背景です。セントラル浄水器は、その浄水範囲をどこまで広げるかということです。
セントラル浄水器の設置箇所が、水道メーターの直近に設置するのも、公の水道管から住居へ水道水が供給される入り口だからです。つまり、「私」の範囲で浄水器を使うことは消費者の自由ということです。最近は、ニュースでも水道管老朽化問題などが一般的な情報として伝えられているので、セントラル浄水器への注目度も上がってきています。
【詳細】セントラル浄水器と水道法の関係を全解説 【証拠あり】 浄水器で水道水の赤錆は除去できます 【世論調査】水道水をそのまま飲む人が4割!? 【東京都水道アンケート】70%が水質のカルキ臭に不満!? 【東京都】水道水の残留塩素濃度の高い地域とは?セントラル浄水器のデメリットその5: 設置に申請や許可が必要な場合がある。
指定給水装置工事事業者が工事をする際には、各自治体に届け出を出します。この際に、各自治体のフォーマットで申請書類を作成します。 『ソリューヴ』に関しては、東京都を中心に関東首都圏での設置事例が多いので、書類の指定フォーマットをご用意しています。(【自己認証製品について】) しかし、全国の一部地域によっては、「前例がない」ことや、審査する側の知識不足などの理由で、審査が通りにくいケースもあります。
マンションなど集合住宅は管理組合の許可が必要
マンションなどの集合住宅では、共有部に設置することが一般的なため管理組合への申請及び承認が必要となる場合があります。
「つまりこれは、マンションの場合は大家さんや管理組合側に許可を取るということですね。」
「その通りです。」
セントラル浄水器のデメリットその6: フィルターの交換がある
そして次は、当たり前ですがカートリッジ・フィルターの交換があります。しかし、浄水器は全てフィルター交換がありますし、ウォーターサーバーなどもサーバー自体のメンテナンスや宅配交換に時間とコストが必要になります。これに関しては全て同じです。
弊社、セントラル浄水器『ソリューヴ』の場合は、お客様のタイミングでフィルター交換が可能です。交換に際しても、専門のスタッフが訪問しなくてもご自身で交換できるので、定期訪問に対応することもありません。また、継続課金ではなくフィルターのみの購入ですので、交換時期にご自分の環境に合わせてご購入いただけます。
「セントラル浄水器『ソリューヴ』の直販では、フィルターの購入の利便性を高めるため、フィルター単体のAmazon販売も開始しました。また交換作業をスムーズに行っていただくために、交換手順を解説した動画も提供しております。」
セントラル浄水器のデメリットその7: メジャーな会社がないので保守が不安
設置に工事が伴うことや自己認証製品であることなどの理由もあり、供給側が限られていることも事実ですが、弊社もセントラル浄水器『ソリューヴ』の販売を開始して、浄水器専業で33年の実績がございます。ノウハウを積み重ねるとともに、古くからご愛用いただいているお客様も多くいらっしゃいます。
大手でも採算が取れない場合やノウハウが構築できない場合、新規事業の担当者が変わることや、事業自体を撤退することも珍しくなく、長期間使用するセントラル浄水器においては、この長年の販売の信頼と実績はブランドであると自負しております。
セントラル浄水器『ソリューヴ』は、企業ポリシーとして敢えてプロモーション致しませんが、著名なユーザー様や店舗様にもご愛顧いただいております。
セントラル浄水器のデメリットその8: 「我が家に」「ウチの店に」必要なのかわからない
最後になりますが、おそらくこれが一番の悩みではないでしょうか。つまり、生活水全体を浄水する必要性です。
セントラル浄水器に興味があって、調べているが実際必要なのか?という問題です。セントラル浄水器を選ぶ基準として、まずは、浄水器を使いたいかどうか。そしてどこまで使いたいか。ということがあります。単に綺麗な水を飲みたいだけであれば、ウォーターサーバーもありますし、Amazonでミネラルウォーターを購入しても、近くのスーパーで浄水された水道水をその都度購入するのでも良いのではないでしょうか。
浄水器の機能は「浄水」です。それが一番の機能です。しかし、水道環境が問題視されている昨今、それが絶対の機能です。必要な人にとってはとても必要なもの。お風呂もシャワーも飲み水も全部浄水したいという希望があれば、セントラル浄水器はとても良い商品です。
因みに『ソリューヴ』をお使いのユーザー様のお声を聞くと、導入するまでに問題視されていたことの多くは以下のようなことです。
- 1.臭くなく綺麗な水を、住まいや店舗全体で使いたい
- 2.残留塩素・トリハロメタンなどの問題の解消
- 3.赤錆やゴミ・有機物・不純物の問題の解消
- 4.カルキ臭や敏感肌のピリピリ感などの解消
「最近では、有機フッ素化合物の問題もニュースになってましたよね。」
「そちらに関しては、弊社では環境省の報道発表を受け、セントラル浄水器『ソリューヴ』の機能検証を目的に専門第三者検査機関での検査を行いました。以下の詳細記事をご覧ください。」
まとめ
住まいを全部浄水できる価値を考える
「いかがでしたでしょうか。セントラル浄水器のデメリットについてお分かりになりましたでしょうか。」
「セントラル浄水器のデメリットについて、グッと理解が深まりました。確かに、デメリットと呼べるかもしれませんが、内容的にはだいぶ納得できるものでした。要は、様々なハードルはあるけど、自分たちの生活に必要だと感じるのであれば、良い選択になるってことですね。これらを踏まえて検討してみます。ありがとうございます。」
「弊社のセントラル浄水器『ソリューヴ』に関しては、特設ページをご用意しておりますので、こちらも一度ご覧ください。」
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