【何が違う?】セントラル浄水器のフィルター全解説
「セントラル浄水器の購入を検討しています。そもそも、セントラル浄水器のフィルターは普通の浄水器のフィルターと何が違うのかを知りたいです。」
「これは、気になるところだと思います。では、その疑問にお応えします。」
まずは弊社のご紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
【セントラル浄水器のフィルターの特徴その1】大きさ
「セントラル浄水器と一般的な浄水器のカートリッジ・フィルターの違いは、まず大きさです。」
一般的な浄水器のフィルターと比較して一番の違いは、まずその大きさが挙げられます。キッチンなどの蛇口に設置する一般的な浄水器と比べると一目瞭然です。このタイプの浄水器は一般的に、約3ヶ月ほどでフィルター交換が必要となるくらいの小さなものですが、セントラル浄水器のフィルターは、住まいや施設で使うすべての水道水を年間通して浄水できるだけのフィルターの大きさです。
また、一般的な浄水器と比べると本体は大きいものが多いですが、セントラル浄水器は住まいの入り口で浄水するタイプの浄水器ですので、原則的に屋外設置です。つまり、フィルターサイズが大きくても室内のスペースを取ることはありません。
「なるほど。」
【セントラル浄水器のフィルターの特徴その2】ろ材
これは浄水器全般に言えることですが、浄水器の核となるカートリッジ・フィルターに使われている「ろ材」は、いくつかの種類があります。 それぞれ得意分野が異なりますので、製品ごとに各ろ材を組み合わせてフィルターを作っています。代表的なろ材は以下の通りです。
活性炭
活性炭は、樹木や石炭や椰子がら、竹などを高温で加熱処理してできた炭で、粒状、粉状、繊維状などの形状で浄水器に使用されています。中でも、椰子がらを原料にしたろ材は良質で、浄水器にはよく使われます。活性炭の表面に無数の小さな穴があり、それらが分子状の有機物などの不純物質を吸着させます。
残留塩素・トリハロメタン・農薬・異臭・カルキ臭・カビ臭など |
セラミック
セラミックには小さな穴が多数空いていて不純物を除去します。中空糸膜とほぼ同じですが、よく活性炭と併用されることが多いです。
一般細菌、水カビ、赤錆など |
中空糸膜
ポリエチレンなどの素材で作られるもので、中が空洞のパイプ状の糸になります。壁側に小さな穴が開いており、穴は細菌よりも小さくこの穴を通過するときに粒子状の有害物質や細菌を除去します。
赤錆、濁り成分、水カビ、一般細菌など |
逆浸透膜
フィルターに高い圧力をかけて水を透過させ、有害物質を除去します。除去能力は高いですが、通過する穴が小さすぎるため時間あたりの浄水量が遅いです。水に含まれるミネラル分までも除去してしまうと言われています。
一般細菌、アスベストアルミニウム、トリハロメタン、農薬、ダイオキシン、環境ホルモンなど |
「弊社、セントラル浄水器『ソリューヴ』の場合ですと以下のような構成になっています。」
- 圧縮細粒ヤシガラ活性炭
- 圧縮繊維状活性炭
- ゼオライト系イオン交換繊維
- 機能性セラミック樹脂混合芯材
- 不織布
フィルターのろ材の中で、塩素やトリハロメタンなどの除去に主な役割を果たすのが、「活性炭」です。活性炭は、その名の通り炭素質の素材で、フィルター内の含有量が多いほど、浄水量は高くなります。セントラル浄水器のフィルターが、一般的な浄水器よりも長持ちするのは、この容量が多いことも一つの要因です。
また原料は、樹木や石炭、木炭、竹など色々ありますが、中でもヤシの実を原料としたヤシガラは、竹や樹木などよりも硬質な炭になり、とりわけ水道水中の塩素、トリハロメタン、残留農薬などの化学物質を多く除去します。
弊社のセントラル浄水器『ソリューヴ』も、ヤシガラ活性炭を含めいくつかのろ材を組み合わせフィルターを構成しています。
【セントラル浄水器のフィルターの特徴その3】設置位置
「フィルターを説明する上で、セントラル浄水器の最大の特徴である設置位置も実は重要な要素です。」
「設置位置ですか? 」
セントラル浄水器は住まいの入り口で浄水する
セントラル浄水器は、一般的な蛇口で浄水するタイプとは異なり、住まいの大元に設置します。具体的には、屋外の水道メーターを境に住まい側すぐ近くの配管に設置する浄水器です。水道の出口で浄水するのではなく入り口で浄水することによって、住まい全体で使う生活水を全て浄水することが可能になります。
「なるほど。」
住まいの大元につけるセントラル浄水器のメリット
セントラル浄水器は水道メーターの住まい側すぐそばの配管に設置するタイプの浄水器です。一般的な蛇口取付タイプの浄水器とは異なり、住まいの入口に直接取り付けるので、毎日の生活で使用する全ての水を浄水することができます。また、大元につけるメリットとして、浄水された水がお湯として使えるので、お風呂もシャワーも綺麗な水が使えるメリットがあります。そのうえ、洗濯やトイレの温水洗浄まで同じように使うことができます。
先ほども出ましたが、住まいで使う水やお湯を全て浄水できるので、当然カートリッジ・フィルターも大きいです。一方で、屋外設置なので室内の場所を取ることもありません。
お湯も浄水できるというメリット
セントラル浄水器の場合、住まいの大元に設置することによって、全ての蛇口をひねれば浄水された水を使うことができますし、お湯を使用する場合も、浄水器のフィルターにお湯が通過することがないので、フィルターの活性炭が消耗するようなこともなく、お湯をたくさん使うことも出来、お風呂やシャワーでも利用することができるようになります。
「そうか。確かに、蛇口で浄水されるとフィルターをお湯が通過しますよね。なるほど。」
「この点については、詳しく説明したページもご用意しておりますので、そちらも是非ご覧ください。」
「では何故、設置位置が重要かというと、フィルターの消耗と関係があります。」
「フィルターの消耗ですか?」
浄水器でお湯が使えない理由は、カートリッジ・フィルターが消耗するから
一般の浄水器ではお湯が使えません。その理由は、カートリッジ・フィルターの消耗という問題があります。お湯がフィルターを通ることで起こる消耗とは具体的に以下の2点です。
- 1. 活性炭が膨張し、吸着(ろ過)した不純物が流れ出す。
- 2. 浄水器本体やフィルターの部品(ゴムパッキン)などの消耗。
浄水器に使われている活性炭によりますが、その基準値として一般的に言われているのが約35度です。
ここでいう不純物とはつまり、残留塩素やトリハロメタン、カビ臭・カナケ臭などの成分、水道管の赤錆やゴミ、有機物などになります。浄水の過程で活性炭などに、それらが吸着し、綺麗な水を使うことができるのですが、お湯を使うことで、この活性炭が膨張し、それらの不純物を離してしまいます。
活性炭が使えなくなると浄水が機能していないのと同じ状態になってしまいます。
一部では、お湯の浄水に対応する製品なども存在するようですが、一般的なカートリッジ・フィルターは35度を基準にそれ以上の温度での使用を控えるよう記載されています。
しかし、セントラル浄水器は先ほども説明にあったように、設置する位置が住まいの入り口であることで、活性炭をお湯が通過することがありません。活性炭の弱点を補って尚、お湯が使えるというメリットを提供しているのがセントラル浄水器ということになります。
「なるほど。そういうことであれば、設置位置はとても重要ですね。」
セントラル浄水器『ソリューヴ』でろ過の実例をご覧ください
「それでは、実際にセントラル浄水器のフィルターがどのくらいろ過できているか。こちらの画像をご覧ください。この画像は、弊社セントラル浄水器『ソリューヴ』をご利用のお客様が年に一回カートリッジ・フィルターを交換されるのですが、その交換時の使用済みのカートリッジ・フィルターと新品のカートリッジ・フィルターの比較画像です。」
「うわわっ。全然違いますね。浄水器をつけていなかったら、この水をそのまま使っているってことですよね。透明なように見えても1年間蓄積するとこんなにも違うんですね。」
「もちろん、地域によって差はありますが、概ね同じような結果になります。その他の事例をご覧になりたい場合は、弊社『ソリューヴ』の特設ページにてご覧頂けます。」
まとめ
「いかがでしたでしょうか。セントラル浄水器のフィルターについておわかりいただけましたでしょうか。」
「はい。よくわかりました。一般的な浄水器に実現できない課題解決があることも理解できました。」
「それは、よかったです。セントラル浄水器に関しては詳細に説明したページをご用意しておりますので、そちらも是非ご覧ください。」
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