寒冷地に起きる配管の凍結問題とは
「寒冷地でよく聞く水道管の凍結問題ってどんなことでしょうか。」
「確かに気になりますね。では、解説します。」
まずは自己紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
水道管の凍結は寒冷地だけに起きるものではない
寒冷地では、冬場に水道管の凍結により蛇口から水道水が出なくなることがあり、外気温が-4度を下回ると水道管の凍結事故が多くなります。しかし、寒波などは寒冷地に限ったことではないので、全国で起こる問題といえます。
水道管は、気温が-4℃以下になると凍結しやすいと言われていますが、風が当たりやすいところや日の当たりにくいところでは、-4℃にならなくても凍結する恐れがあります。
「確かに寒波はどこでも起こる可能性があるので、寒冷地に住んでいない場合は、突然だとどうして良いかわからなくなりそうですね。」
凍結しやすい状態とは
凍結しやすい状態としては、管や止水栓がむき出しに屋外設置している水道管や給湯器などです。凍結し水道管に亀裂が生じると、そのまま漏水の危険もあります。連日氷点下の日が続いたり、その間、長時間使用しなかったりなどの条件が重なるとトラブルの恐れが高まります。屋内よりも屋外の方が凍結しやすくなります。
「凍結を防止するための準備は何かあるんですかね。」
凍結防止の対策は
水を抜く
事前に天気予報などで気温が下がることがわかっている場合は、止水栓を閉め、水道管内に残った水を全て流し、水が凍る前に水道管内の水道水を抜いておくという対策です。水抜きが当たり前に行われている北海道や東北などの一部地域では、止水栓の代わりに水抜栓を使用することが一般的です。
水道管を凍結から守るために設置されているのが「水抜栓」です。設置されている場所はご家庭によりさまざまですが、凍結させないように水道管の水を抜くための装置です。ハンドル式と電動式がありますので、普段から水抜栓の場所と動作の確認をしておきましょう。
仙台市水道局 「水抜栓とは?」より引用
水抜き栓の設置場所は、台所・風呂場・トイレ・洗面所・ボイラー・洗濯機等、水を使う場所の近くが多いですが、建物ごとに異なります。
久慈市 「例1 ハンドル式水抜き栓(床下に設置している場合)」より引用
久慈市 「電動式水抜き栓」より引用
「なるほど。寒冷地の地域には水抜き栓というものがあるんですね。」
保温カバーの設置
露出した水道管や蛇口に保温材や不要になった布やタオルを巻き結束バンドなどで固定する対策です。
むき出しになっている水道管は、発泡スチロール製の保温材などで保温してください。また、加温式(電熱式)凍結防止器を利用する方法もあります。
仙台市水道局 「水道管の保温」より引用
水を流したままにする
水は流れていると凍結しにくいことから、少量の水を流したままにするという対策もあります。この場合、水道料金はかかるので、バケツなどで受けて、その後利用することが必要になります。
「なるほど。では、実際水道管が凍結してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。」
水道管が凍結した場合の対応
水道管が凍結してしまった場合は、自然解凍を待つか、タオルを被せ40度程度のぬるま湯で徐々に溶かす方法が取られます。注意点として、熱湯をかけないことです。凍結した水道管に急に熱湯をかけると破裂する恐れがあります。
水道管の中の圧力が急激に変化すると水道管が破損する危険があるので、ゆっくりあたためることが大切です。水道管が破損してしまった場合は、メータボックスの中の元栓を閉め、水道業者に連絡してほしいということです。
tysテレビ山口web 「水道が出ない→熱湯かけるのは絶対ダメ! タオルを置いて、ゆっくりぬるま湯を 水道局に聞いた最強寒波・水道管凍結への備えと対策」より引用
「これは慣れていないとやってしまいそうですね。」
まとめ
「いかがでしたでしょうか。寒冷地の水道管凍結について解説しました。」
「はい。よく分かりました。」
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