水道水から油のような臭い?東京都で発生した異臭問題の真相とは
「水道水から異臭が発生して、水道水を飲まないように注意喚起がされたとニュースで見ました。」
「確かに気になりますね。では、解説します。」
まずは自己紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
墨田区・港区での水道水異臭騒ぎ
24日、東京 墨田区と港区の一部で水道水から異臭が確認されたことについて、都水道局は、水道管にたまった水が逆流したことで異臭がした可能性が高いとする調査結果を公表しました。
24日午前、墨田区墨田5丁目と港区海岸3丁目の住人から「水道水から臭いがする」と都水道局に連絡があり、その後の検査でいずれもシンナーのような臭いが確認されました。
これを受けて、都水道局は墨田区と港区の合わせておよそ420軒に対し水道水を飲まないよう呼びかけていましたが、配水管の水を流したところ、25日朝までに臭いは消えたということです。
NHK 「墨田区と港区の水道水“逆流で異臭の可能性高い”都が調査結果」より引用
東京都によりますと9月24日午前9時ごろ、墨田区墨田5丁目で住民から「水道水から油みたいな臭いがする」と通報がありました。都の職員が調べたところ、シンナーのような臭いが確認されたということです。近隣住民からは「もちろん飲まなかったが、普通に使っていた。水道局の車が『異臭がするので飲まないでください』と広報していた」「妹が午前中に顔を洗っていると『シンナーの臭いがする』と言うので気が付いた。水道管の水を換えたと言っているがちょっと心配」といった声も聞かれました。
対象地域には300軒ほどの建物があり、都は一時、住民に水道水を飲まないよう呼びかけ、給水車による応急給水を実施しました。ただ、近隣住民の中には「10年前にも同じようなことがあって異臭がした。その時は古い管に水が流れ込んで、それがまた本管に戻ってきて臭いになったということだった」と話す人もいました。このエリアでは2010年にも同様の異臭騒ぎが起きていて、都は対応に当たっていたということです
Tokyo MX 「墨田区・港区で水道水から異臭「油みたいな臭い」 原因は古い水」より引用
2024年9月24日、東京都墨田区と港区で、水道水から異臭がするという通報が住民から都水道局に寄せられました。特に墨田区墨田5丁目と港区海岸3丁目の住民からは、「水道水から油のような、シンナーのような臭いがする」との報告が相次ぎ、水道局が現地調査を行いました。
異臭が確認された住民の声には、「もちろん飲まなかったが、普通に使っていた」「顔を洗った時にシンナーのような臭いがした」というものがあり、地域住民は一時的に水道水の使用を控えるよう求められました。都は即座に給水車を派遣し、応急給水を行いましたが、この出来事は多くの住民に不安をもたらしました。
「怖いですね。いきなり飲むなと言われても…。」
異臭の原因は「古い水」?
東京都水道局が行った調査によると、今回の異臭の原因は、水道管内に長時間停滞していた「古い水」が主な要因であったことがわかりました。水道管の末端部や、水の流れが悪い箇所に長期間とどまっていた水が腐敗し、異臭を放つようになったとされています。特に、今回の墨田区と港区での異臭発生地点は、それぞれ配水系統が異なっており、直接の関連性はないものの、どちらも水道管内の停滞した水が原因でした。
さらに、水道局による調査で明らかになったのは、「水管橋」と呼ばれる施設で水道管内の水が逆流し、異臭を引き起こした可能性が高いということです。水管橋は、川や道路などの障害物を越えるために水道管を橋の形で通す構造物で、ここに停滞した水が逆流し、水道管全体に広がったことで異臭が発生したと考えられています。
「うわぁ。すごいですね。」
なぜ異臭が発生するのか?停滞した水のリスク
水道管内で水が停滞することは、異臭だけでなくさまざまなリスクを伴います。通常、家庭に供給される水道水は絶えず循環しているため、常に新鮮な状態で供給されます。しかし、長期間にわたって水が流れない箇所では、水が腐敗したり、細菌が増殖したりするリスクが高まります。このような状況下で水を使用すると、異臭だけでなく、健康への影響が懸念されることもあります。
「なるほど。水は常に流れている方が良いということですか。」
消費者が気をつけるべきこと
今回のような異臭問題が発生した際、消費者が取るべき対策について考えてみましょう。まず、水道水から異臭がする場合は、絶対にその水を飲用しないことが大前提です。異臭の原因が不明な場合、飲用することで健康被害を引き起こす可能性があるため、すぐに水道局や自治体に連絡し、指示を仰ぐことが重要です。
また、異臭が発生した際には、家庭の水道を一時的に使用しない方が良いでしょう。特に飲料水や調理に使う水は、安全が確認されるまで使用を控えるべきです。代わりに、市販のボトルウォーターを購入したり、近隣で給水車による応急給水が行われている場合は、そちらを利用することをお勧めします。
さらに、水道水の安全性を確保するために、浄水器などを使っている場合は、定期的にフィルターを交換することも大切です。フィルターが目詰まりしていると、水の流れが悪くなり、停滞しやすい環境を作り出す可能性があるため、フィルターのメンテナンスを怠らないようにしましょう。
「なるほど。」
都の再発防止策と消費者へのメッセージ
東京都水道局は、今回の異臭問題を受けて、再発防止に向けた対策を強化すると発表しました。水道管内で水が停滞しないよう、定期的な排水作業の拡充が予定されており、今後はより一層、水質管理が厳格に行われる見込みです。
一方で、消費者としても、水道水の異常を早期に察知し、適切な対応を取ることが求められます。たとえ短期間で異臭が収まったとしても、その原因が解明されるまでは、安全性に対して疑念を持ち続けることが賢明です。東京都は、健康被害の報告はないとしていますが、異臭がした水を使うこと自体が不快であり、精神的なストレスを引き起こすこともあります。
「そうですよね。その地域全体に広がっているわけですから、何が原因でなるかもわかりませんし。対策が可能であればやっておいた方が良いですね。」
異臭が再発しないための対策
水道水の異臭問題を防ぐためには、日常的な水道管のメンテナンスが欠かせません。東京都水道局は、配水管の排水作業を強化し、水が長期間停滞しないよう努めていますが、消費者としても、異常を感じた際にはすぐに行動に移すことが重要です。
また、もし異臭を感じた場合は、すぐに地域の水道局や自治体に通報することで、早期に対応が行われる可能性が高まります。住民がいち早く異変に気づき、適切な情報を提供することが、異臭問題の迅速な解決に繋がります。
水道水からの異臭問題は、日常生活において予想外のトラブルの一つです。今回の墨田区や港区で発生した異臭は、「古い水」や「逆流」が原因であり、消費者としては異変を感じたらすぐに行動することが重要です。東京都水道局も再発防止策を強化しており、今後はより安全な水道水が供給されることが期待されます。
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「いかがでしたでしょうか。東京都で発生した水道水の異臭問題について解説しました。」
「はい。よく分かりました。」
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