【水道水の塩素】お風呂での肌荒れを解説
「体質的に敏感肌なんですが、お風呂での肌荒れに困っています。色々スキンケア対策をする中で調べていたら、水道水の塩素が肌にあっていない可能性があるということを知りました。どういうことなのでしょうか。」
「弊社のお客様でも、肌荒れに困っていて生活水を変えたいという方も多くいらっしゃいます。これまでにも、水道水と塩素の関係については解説してきましたが、改めてお風呂と塩素と肌荒れについてお応えします。」
まずは弊社のご紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
水道水内の塩素の酸化作用が原因
「水道水を使っていて肌荒れにお悩みの方って結構いらっしゃいます。その原因の一つに水道水の塩素がもつ酸化作用があります。」
「塩素の酸化作用!?」
私たちが毎日使う水道水は、雑菌などの繁殖を抑えるため、公衆衛生の観点で浄水場にて殺菌効果のある塩素対策をした後、一定の残留塩素濃度が維持された状態で各家庭に供給されています。
この塩素の殺菌性は、皮膚や髪の毛のタンパク質を傷つけます。例えば、塩素を入れたプールで泳いだ後に、皮膚がピリピリする感じを受ける人がいますが、これは皮膚がダメージを受けている証拠で、保湿機能の低下と乾燥を促すと言われています。
「残留塩素」は水道水内に残留した塩素
浄水場で塩素処理された水道水ですが、各家庭に供給されるまでの間、塩素の殺菌効力を保っていなければなりません。その一定程度の塩素が「残留塩素(遊離残留塩素)」です。最終的に私たちが飲んだり浴びたりして使うその瞬間までの安全を守るのが残留塩素の役割です。
「でも、それが肌荒れの原因なんですよね。」
地域によって水質は違う
この残留塩素の濃度基準は「水道法」によって定められており、各家庭の蛇口(給水栓)で、1リットル当たり0.1mg(0.1ppm)以上の濃度を保持していることが義務づけられています。しかし、下限値は0.1ppmと定められている一方で、上限値は定められていないのが現状です。
「えっ?上限値がないんですか…。」
実際は、お住まいが浄水場に近い場所などでは、残留塩素の濃度は高くなる傾向にあります。また、その地域の水質など環境依存があり、上限値を定めることが難しい現状にあります。
【東京都】水道水の残留塩素濃度の高い地域とは? 【東京都水道アンケート】70%が水質のカルキ臭に不満!?「そうなんですっ!実は引っ越してきてから余計に気になるようになったんです。」
「水道水と塩素の関係についてはこちらのページで具体的に解説しておりますので、是非ご覧下さい。」
水道水の残留塩素は肌に付着する
水道水の塩素は肌に付着する事実
「実は一般のお風呂でもピリピリ感を感じる人も多くいらっしゃいます。この水道水の塩素は肌に付着するのはご存知でしょうか?こちらについては実際に実験をしてみました。」
以下の動画をご覧ください。こちらは塩素が肌に付着することを実証したデモンストレーションです。実証内容は、2つのコップに水道水を用意して、残留塩素に反応するDPD試薬(塩素チェッカー)を入れます。一つのコップはそのままの試薬を入れます。当然、水道水の残留塩素に反応して、ピンク色に反応します。もう一つのコップは、試薬を入れる前に一旦、指でかき混ぜます。すると、こちらはピンク色に反応しません。これは、塩素が抜けたのではなく指に塩素が付着したことで、反応しなかったという実証結果です。これがお風呂でも起こっています。実は人が入浴する前の「一番風呂」と人が入った後の「二番風呂」がこの状態になります。
「そう。お風呂に入ると、ピリピリ感はあります。この実験はわかりやすいですね。でも、水道水は透明だからどのくらいの塩素が入っているかわからないですよね。」
「それを調べる方法はあります。」
試薬検査で視覚的に塩素濃度を見てみる
これは、浄水器を設置した後に、塩素が浄水されているかをテストするために、DPD試薬と呼ばれる塩素に反応する試薬を使って、ピンク色に反応するかしないかを検査するものです。このテスト自体は、浄水器がきちんと設置されたかどうかを検査する上で大事な試験になります。水道水には必ず塩素が入っていますので、当然反応します。
こちらが、弊社セントラル浄水器『ソリューヴ』のDPD試薬検査の結果例になります。
「本当だ…。でもこれってどうすればいいんでしょうか。お風呂やシャワーの塩素って浄水器とかで除去できるんですか?」
「お風呂やシャワーまで全体で使用する浄水器となれば、「セントラル浄水器」一択になってきます。では、その理由を説明します。」
住まい全体の浄水は「セントラル浄水器」一択
「セントラル浄水器は、一箇所に設置するだけでお住まいの全ての水道水が浄水できます。生活で使う水を浄水できる唯一の浄水器です。」
「セントラル浄水器?初めて聞きました。」
セントラル浄水器は水道メーターの住まい側すぐそばに設置するタイプの浄水器です。一般的な蛇口取付タイプの浄水器とは異なり、住まいの入り口に直接取り付けるので、毎日の生活で使用する全ての水を浄水することができます。また、大元につけるメリットとして、浄水された水がお湯として使えるので、お風呂もシャワーも綺麗な水が使えるメリットがあります。それは、洗濯やトイレの温水洗浄まで同じように使うことができます。
住まいで使う水やお湯を全て浄水できるので、カートリッジ・フィルターも大きい一方、屋外設置なので室内の場所を取ることもありません。
「すごい。本格的ですね。」
「蛇口に取り付ける一般的な浄水器と違って、住まい全体を浄水できる理由は、実は設置する位置にあります。」
一般的な浄水器が出口で浄水するのに対して、セントラル浄水器は入り口で浄水する。
通常の浄水器は、蛇口などの出口側で浄水しますが、セントラル浄水器は水道メーターすぐの場所に設置するので、つまりは入り口で浄水します。このことにより、お湯はフィルターを通過しません。ですので、厳密に言えば「お湯を浄水できる」のではなく「浄水された水がお湯になる」ということです。
「なるほど。なるほど。」
お風呂のお湯は蛇口を捻って出るわけではない
「そもそも、今のお風呂は蛇口を捻ってお湯を入れるわけではありません。大抵の場合、室内のコントロールパネルから自動で温度調節をして浴槽にお湯を貯めます。セントラル浄水器は大元に設置しますので、どんなバスシステムでも使うことができます。」
「確かに。言われてみればそうですね。いろんなシチュエーションで水道水を浄水したい人にとっては、とてもコスパが良いですね。」
浄水器でお湯は浄水できない!?
実は、基本的に浄水器でお湯を浄水することはできません。その理由として、カートリッジ・フィルターの消耗という問題があります。浄水器にとって水道水をろ過する最大の部分がカートリッジ・フィルターです。このカートリッジ・フィルターにお湯が通ることで起こる消耗とは具体的に以下の2点です。
- 1. 活性炭が膨張し、吸着(ろ過)した不純物が流れ出す。
- 2. 浄水器本体やフィルターの部品(ゴムパッキン)などの消耗。
浄水器に使われている活性炭にもよりますが、その基準値として一般的に言われている温度が約35度です。
ここでいう不純物とはつまり、残留塩素やトリハロメタン、カビ臭・カナケ臭などの成分、水道管の赤錆やゴミ、有機物などになります。浄水の過程で活性炭などにそれらが吸着し、結果的に綺麗な水を使うことができるのですが、お湯を使うことで、この活性炭が膨張し、それらの不純物を離してしまいます。
つまり、活性炭が使えなくなると浄水が機能していないのと同じ状態になってしまいます。
一部、お湯浄水対応の製品なども存在するようですが、一般的なカートリッジ・フィルターは35度を基準にそれ以上の温度での使用を控えるよう記載されています。
「だから家の大元で浄水するんですね。お風呂やシャワーなどを含めた生活水で全てで使う場合、セントラル浄水器一択と言われる意味がよくわかりました。」
塩素だけじゃない水道水の問題
「実は、浄水器をつける理由は、塩素の問題だけじゃありません。こちらをご覧ください。こちらは、弊社セントラル浄水器『ソリューヴ』をお使いのお客様が、一年に一度カートリッジ・フィルターを交換した際の使用済みカートリッジ・フィルターと新品のカートリッジ・フィルターを比較した画像です。いかがでしょうか。」
「えっ…。ここまで違うんですか?浄水器がなかったら、この水を使っているってことですよね。ちょっと…ショックです。」
「こちらは、配管内の赤錆です。」
「一見透明なようでも、蓄積するとここまで汚れているんですね…。これを見るとお風呂も、洗濯も、顔を洗う洗面台の水も、全て浄水したくなる気持ちがちょっと分かります。やっぱり毎日使いますからね…。」
「もちろん、地域によって差はありますが、概ね同じような結果になります。その他の事例をご覧になりたい場合は、弊社『ソリューヴ』の特設ページにてご覧頂けます。」
まとめ
「いかがでしたでしょうか。お風呂の肌荒れと塩素の関係について、ご理解いただけましたでしょうか。」
「はい。とてもわかりやすかったです。私も色々調べたんですが、塩素を除去するには浄水器をつけるしかないんですよね。でもセントラル浄水器は初めて知ったので、ちょっと検討してみます。」
「それはよかったです。セントラル浄水器については詳しく解説しているページをご用意しておりますので、是非、そちらも一度ご覧ください。」
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