【プロ視点】浴槽・浴室で使う浄水器は元付が一番な理由
「今度、家をリフォームすることになりまして、その際、浴槽(浴室)で使える浄水器がないかなと探しています。ネットで探すと、浴槽近くの蛇口につけるような簡単なものならあるんですが、ウチの浴室は室内からでもお湯を沸かせるシステムなので、蛇口からお湯を溜めるような感じではないんです。どうしたら良いか…。」
「なるほど、確かに最近の浴槽は昔のように蛇口からお湯を入れるようなタイプは減っていますよね。それでしたら、おすすめの浄水器があります。では、詳しくご説明します。」
まずは弊社のご紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
【結論】浴槽(浴室)で使える浄水器はセントラル浄水器
「浴槽(浴室)での浄水器の利用をご希望でしょうか。」
「はい。そうなんです。色々調べたんですが、蛇口につけるすごく安いものから、浴槽そのものを変えるようなものもありました。価格も結構色々あって…。」
「そうですか。では、まずセントラル浄水器が、どんな種類の浄水器か簡単にご説明します。」
「セントラル浄水器」は住まいや店舗の大元に設置する浄水器
セントラル浄水器は水道メーターの住まいや店舗側すぐそばに設置するタイプの浄水器です。一般的な蛇口取付タイプの浄水器とは異なり、住まいの入り口に直接取り付けるので、毎日の生活で使用する全ての水を浄水することができます。また、大元につけるメリットとして、浄水された水がお湯として使えるので、お風呂もシャワーも綺麗な水が使えるメリットがあります。それは、洗濯やトイレの温水洗浄まで同じように使うことができます。
住まいで使う水やお湯を全て浄水できるので、カートリッジ・フィルターの大きさも大きいです。一方で、屋外設置なので室内の場所を取ることもありません。
「なるほど。浴槽(浴室)だけで使う感じで考えていたんですが、こちらの方がその他にも使うことができて便利ですね。」
一般的な浄水器でお湯が使えない理由は、カートリッジ・フィルターが消耗するから
蛇口側で浄水するような一般的な浄水器ではお湯の使用を推奨していません。その理由として、カートリッジ・フィルターの消耗という問題があります。お湯がフィルターを通ることで起こる消耗とは具体的に以下の2点です。
- 1. 活性炭が膨張し、吸着(ろ過)した不純物が流れ出す。
- 2. 浄水器本体やフィルターの部品(ゴムパッキン)などの消耗。
浄水器に使われている活性炭によりますが、その基準値として一般的に言われているのが約35度です。
ここでいう不純物とはつまり、残留塩素やトリハロメタン、カビ臭・カナケ臭などの成分、水道管の赤錆やゴミ、有機物などになります。浄水の過程で活性炭などに、それらが吸着し、綺麗な水を使うことができるのですが、お湯を使うことで、この活性炭が膨張し、それらの不純物を離してしまいます。
活性炭が使えなくなると浄水が機能していないのと同じ状態になってしまいます。
一部、お湯浄水対応の製品なども存在するようですが、一般的なカートリッジ・フィルターは35度を基準にそれ以上の温度での使用を控えるよう記載されています。
「実はセントラル浄水器が、お風呂などで浄水したお湯が使える理由は、設置する位置にあります。」
一般的な浄水器が出口で浄水するのに対して、セントラル浄水器は入り口で浄水する。
通常の浄水器は、蛇口などの出口側で浄水しますが、セントラル浄水器は水道メーターすぐの場所に設置するので、つまりは入り口で浄水します。このことにより、お湯はフィルターを通過しません。ですので、厳密に言えば「お湯を浄水できる」のではなく「浄水された水がお湯になる」ということです。
「そうか!位置が違うだけで、どこでも使えるんですね。言われてみればって感じです。」
お風呂のお湯は蛇口を開いて出るわけではない
「例えば、今のお風呂は蛇口を開いてお湯を入れるわけではありません。大抵の場合、室内のコントロールパネルから自動で温度調節をして浴槽にお湯を溜めます。セントラル浄水器は大元に設置しますので、どんなバスシステムでも使うことができます。」
「確かに!そうなんですよ。浴槽の浄水器をネットで調べると、蛇口につけるのが多いんですよね。一応蛇口はついていますが、普通に沸かしたいじゃないですか。それにフィルターも小さいし、本当にこれで大丈夫かなって思ってました。安くても、ちょっと…って感じで…。」
「また、セントラル浄水器だと、当然ですが今ある浴槽はそのまま使えます。」
「そうですね。浴槽まで交換みたいなのもみたことがあります。それに、大元で浄水するので一台設置すれば、あとはどこでも使えるのはいいです。お風呂だけのつもりで考えていたので、改めてコスパ高いです。」
「ところで、何故。浴槽の浄水器をお求めなのでしょうか?」
「それは、元々敏感肌で普通の水道水が合わないんですよね…。」
「なるほど。弊社のお客様の中にも、浄水器をご購入いただいた理由として、水道水のお風呂がピリピリするという方がいらっしゃいました。」
「そうなんですよ。意外といるんです。」
「これに関して、実は水道水の塩素が体に付着するというのをご存知ですか?」
「えっ。そうなんですか。」
水道水の塩素は体に付着する
お風呂に入るとピリピリする原因の一つとして言われているのが、水道水の残留塩素です。特に、肌荒れ・痒み、乾燥肌・敏感肌の方にとってはどうにかしたい問題だと思います。
これは、水道水に含まれる塩素の持つ酸化作用が、肌のタンパク質に作用して保湿機能の低下と乾燥を促すためと言われています。
私たちが毎日使う水道水は、雑菌などの繁殖を抑えるため、公衆衛生の観点で浄水場にて殺菌効果のある塩素対策をした後、一定の残留塩素濃度が維持された状態で各家庭に供給されています。
一方で、家庭の側ではその塩素対策として、浄水器などを使って塩素を除去して使われていることと思います。
「そうですね。浴槽で使える浄水器を探してるくらいですので、ウチでも普通の浄水器はつけてました。それ以外にもミネラルウォーターを購入する念の入れようです。やっぱり、水道水の臭さはわかります。」
塩素が肌に付着するかの実験動画
以下の動画をご覧ください。こちらは塩素が肌に付着することを実証したデモンストレーションです。実証内容は、2つのコップに水道水を用意して、残留塩素に反応するDPD試薬(塩素チェッカー)を入れます。一つのコップはそのままの試薬を入れます。当然、水道水の残留塩素に反応して、ピンク色に反応します。もう一つのコップは、試薬を入れる前に一旦、指でかき混ぜます。すると、こちらはピンク色に反応しません。これは、塩素が抜けたのではなく指に塩素が付着したことで、反応しなかったという実証結果です。これがお風呂でも起こっています。実は人が入浴する前の「一番風呂」と人が入った後の「二番風呂」がこの状態になります。
「確か、塩素を汲み置きで抜くには結構時間がかかりましたよね。なのに、何も反応しないのはかき混ぜた時についたんですね。」
「しかも、水道水の塩素の問題はこれだけじゃないんです。」
水道水の塩素が水道管の赤錆の原因になってしまっている
水道水は公衆衛生上の施策として、浄水場にて塩素処理をしています。そして、一定の残留塩素が維持されている状態で、水道管を通り各家庭に水道水を供給しています。
実は、普段使っている水道水は透明なように見えても、水道管内部や継手の腐食によって赤錆が発生してる場合は、徐々に水道水に溶け出しています。
「こちらの画像をご覧ください。この画像は、弊社セントラル浄水器『ソリューヴ』をご利用のお客様が年に一回カートリッジ・フィルターを交換されるのですが、その交換時の使用済みのカートリッジ・フィルターと新品のカートリッジ・フィルターの比較画像です。」
「うわっ。全然違いますね。でも、逆に浄水器がこれを防いでくれているってことですよね。」
「そうですね。因みにこちらは、実際の配管の画像です。」
「う〜ん。錆びてますね。ウチもこんな感じなんでしょうか。今度リフォームするんですが、水道工事屋さんに見てもらおうかな…。」
「もちろん、地域によって差はありますが、概ね同じような結果になります。その他の事例をご覧になりたい場合は、弊社『ソリューヴ』の特設ページにてご覧頂けます。」
まとめ
「いかがでしたでしょうか。浴槽で使う浄水器は元付が一番な理由がお分かりいただけだでしょうか。」
「すごくわかりました。最初は浴槽(浴室)だけで使う浄水器を探していましたが、室内からの操作や色々問題も出てきてたんですけど。今回、セントラル浄水器の情報を知ることができましたし、よかったです。ありがとうございます。」
「それはよかったです。セントラル浄水器の詳細な説明は、弊社セントラル浄水器『ソリューヴ』の特設ページがございますので、是非そちらを一度ご覧ください。また、セントラル浄水器のメリットとデメリットを詳しく解説したページもご用意しておりますので、そちらも合わせてご覧ください。」
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