暑さで水道水がぬるま湯。その理由とは!?
「今年の夏の猛暑で、水道水が温かくぬるま湯状態なんですが、どうしてなんでしょうか。」
「確かに気になりますね。では、解説します。」
まずは自己紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
例年に比べて2度水温が上昇している今夏
今夏は連日の猛暑で、河川の水温が例年に比べて2度上昇しており、水道水の水温が30度を超えることもありました。
水源からの取水温度と浄水されて配管を流れる水道水の温度が、例年より2℃高い状況が続いており、水道水の水温が30℃を超えることもあります。以下の状況では温かい(ぬるい)水道水が出やすくなります。
「確かに今年は、例年に比べて日差しも強く猛暑日が続いてましたね。」
【理由その1】水源の水温の上昇
水道水は、水源である河川などの水を浄水場で浄水処理していますが、今夏は、連日の猛暑で水温が例年に比べ2度上がっており、その影響を受けていることが挙げられます。浄水場では、水道水の温度調節はできないので、浄水処理をしたままの水温で供給されることになります。
「なるほど。」
【理由その2】給水管の位置により地熱の影響を受けやすい
家庭用の給水管は、地上から浅い位置に埋められていることが多く、より地熱の影響を受けやすい状態にあります。また、コンクリートなどの周辺環境によっても熱の影響に差が出ます。
配管がコンクリートに覆われている、または埋設深さが浅い(地熱の影響)
「なるほど。ただでさえ水温が上昇している上に、家庭に届くまでにさらに温度が上がる状態になっているということですね。だから、水道水の温度が上がっていたということですね。」
水源の水温上昇に伴いカビ臭が発生するケースも
厳しい暑さが続く中、びわ湖の水から水道水を提供している大津市の浄水場は、水温の上昇などに伴って発生するにおいを除去するための準備を進めています。大津市にある柳が崎浄水場は、すぐそばにあるびわ湖から水を取り入れ、ごみを取り除いたりろ過装置を使ったりしてきれいにし水道水を提供しています。
— 中略 —
検査を担当する大津市企業局水質管理課の竹内洋祐さんは「このまま猛暑が続くと活性炭の投入が必要になってきそうです。水道水のにおいが気になる人は多いので、管理態勢を強めていきます」と話していました。
NHKニュース 「猛暑でびわ湖の水のかび臭さ対策 大津の浄水場が活性炭を準備」より引用
特に夏場の河川や湖沼では、カビ臭を発生させる藻などが多く発生し、その臭いが強いことがあります。
ダム・湖沼などで、カビ臭を発生させる藻などが夏季に多く発生することが原因です。
活性炭で吸着処理により臭いを取り除いていますが、夏季には臭いを感じることがあります。
「そういう意味では、水道水はその地域の水源の影響を受けるんですね。」
まとめ
「いかがでしたでしょうか。今夏の水道水の温度について解説しました。」
「はい。よく分かりました。今年の夏は特に、水道水が温かいと感じることが多く、気温が原因だとは感じていましたが、このような理由があったんですね。」
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