【現実】水道水が茶色!?濁り水からわかる浄水器の価値
「仕事が完全にリモートワークにシフトしたのをきっかけに。前から憧れていた地方暮らしをするため、夫婦でIターン移住をしました。自然もあって空気も美味しく住むには申し分なかったのですが、ある日旅行から戻って、水仕事をしていたら、茶色に濁った水道水が出てきました。しばらく流していたら、徐々に元に戻りましたが、これはどうことなのか、このまま使っていても良いのかなど聞きたいです。」
「なるほど。それは心配ですね。地域やお住まいの環境によっては、そのようなことが起こることがあります。では、詳しく解説していきます。」
まずは弊社のご紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
【結論】水道水が茶色の正体は「赤水」です。
水道水が茶色く濁る水は、「赤水」と言われるものです。特に、朝一番で使う時や、旅行や出張などで、長期間留守にしていた後などに蛇口をひねると茶色く濁った水道水が出ることがあります。これは地域にもよりますが、水道管の経年劣化による赤錆が、水道管を流れる水圧の変化によって剥がれ落ち水に溶け出したものです。水道管に広く使われている金属であるダクタイル鋳鉄(ダクタイル鋳鉄管)は耐震性に優れ、地震大国である日本の環境に合った素材ですが経年劣化はしていきます。
公道の水道本管だけではなく、住宅内の給水管の劣化も原因
茶色の濁り水(赤水)は、浄水場から各家庭に水道水を供給する公の水道本管だけでなく、住宅内の給水管の劣化が原因で発生することもあります。最近の住宅では、より錆びにくい塩ビ管やステンレス管などが使われていますが、築年数の古い住宅やマンションなどでは、鉄管が使われていることもあります。
もし、水道本管が原因の場合は、お住まいの環境だけではなく、周辺地域でも同じ現象が起こっている可能性があります。
赤水の原因は、残留塩素の酸化作用
水道水には公衆衛生上の施策として、浄水場にて塩素処理をしています。そして、一定の残留塩素が維持されている状態で、水道管を通り各家庭に水道水を供給しています。この水道水に含まれる塩素が酸化剤となり、水道管の錆びの原因になります。
普段使っている水道水が透明なように見えても、水道管内部や継手の腐食によって赤錆が発生してる場合は、徐々に水道水に溶け出しています。
水道水内の残留塩素とその酸化作用と金属の腐食
水道水に含まれる残留塩素は、主に殺菌目的で使用されていますが、その酸化作用が金属の腐食や錆の発生を引き起こす要因ともなります。残留塩素は次亜塩素酸(HOCl)や次亜塩素酸イオン(OCl-)として水中に存在し、強力な酸化作用を持つため、金属に接触すると酸化反応が進みます。この酸化作用によって金属が腐食し、特に炭素鋼やステンレス鋼に対して全面腐食や局部腐食(すき間腐食、応力腐食割れ)を引き起こす可能性があります。
一方、残留塩素はわずか1ppmの濃度でも腐食を促進するため、金属の長期的な使用には注意が必要です。特に配管や冷却装置などの金属部品が長期間水道水にさらされると、腐食が進み、錆が発生しやすくなります。
【参照】旭化成エンジニアリング 化学装置材料の基礎講座地域によって水質は違う。都心の方が水質が綺麗ということもある。
「そうなんですよね。地方は水も綺麗だって先入観があったんですけど…。」
「その地域の水質環境や水道本管状態は、地域によって違います。むしろ、都市部の方が良い場合もあります。」
国全体として、水道インフラを一斉に修繕することは困難です。水道管の老朽化はすでに周知の事実で、国も全ての管路更新には130年かかるとしています。このような環境の中で、各家庭に水道水が給水されるわけですから、公衆衛生上の観点で塩素の投入も不可欠です。しかし、実はその塩素自体が水道管の老朽化を生んでいるという悪循環になっているのが現状です。
【東京都】水道水の残留塩素濃度の高い地域とは? 【東京都水道アンケート】70%が水質のカルキ臭に不満!?水道水の茶色い濁り水が引き起こす問題とは?
「実際に茶色い濁り水(赤水)がもたらす問題には以下のようなものがあります。」
- 1. 水道水がまずい
- 2. 金気臭(金属臭)がする
- 3. 赤水が出る
- 4. 洗濯物が汚れる
- 5. 水道の出が悪くなる
- 6. 赤錆を摂取してしまう
「水仕事をしていたときに、茶色に濁った水道水が出たのでまだ対応できましたけど、料理とかに使っていたらと思うとちょっと嫌ですよね。洗濯に使っていたら、白いシャツは汚れてしまいますし。どう対処したら良いのでしょうか?」
水道本管の洗浄は水道局、住宅内の給水管の洗浄は水道工事店
一時的な対策としては、配管内の水を一定程度流し続けるとおさまります。しばらく流した後、通常通り透明な水道水になればお使いいただけます。
それでも、茶色い濁り水が流れるようであれば、水道本管もしくは住宅内の給水管の問題が想定されるので、水道本管の場合は管轄の水道局ですが、住宅内の場合ですと、最寄りの水道工事事業者(指定給水装置工事事業者)にお問い合わせいただくことになります。水道管内の高水圧洗浄・クリーニングまた、配管の劣化がひどい場合は配管の交換という場合もあります。
「でも、折角配管を綺麗にしても、水道水内の残留塩素が問題であれば、再度同じことが起こりますよね。蛇口に浄水器を取り付けても住宅内の給水管を通ってくるので意味ないですし。」
「そうですね。その対策として、セントラル浄水器を使うということが挙げられます。 住宅内の給水管だけが問題の場合は良いですが、公道の水道本管であれば、そう簡単に対応することはできません。ですので、自分の住まいは自分で守ることが一番の早道です。」
「セントラル浄水器ですか?初めて聞きました。」
セントラル浄水器は住まいの給水管の赤錆の発生にも効果的
先程、茶色い濁り水(赤水)の原因に残留塩素があるという話をしましたが、セントラル浄水器は住まいの大元に設置するので、家やマンションなどの給水管の状態を保つ事にも効果的です。
水道管と同じ状態は家の中の給水管にも当てはまります。一般的な浄水器は蛇口の出口部分で浄水します。ということは、家や店舗・施設内の配管は、普通の水道水が通っているわけです。ですので、当然の結果として同じような劣化が起こるわけです。最近の住宅では、給水管の素材に塩ビ管やステンレス管など錆びにくい素材が使われていますが、築年数が古い住宅やリフォームしたものなどは鉄管が使われている場合があります。
セントラル浄水器は、一般的な蛇口で浄水するタイプとは異なり、住まいの大元に設置します。具体的には、屋外の水道メーターを境に住まい側すぐ近くの配管に設置する浄水器です。水道の出口で浄水するのではなく入り口で浄水することによって、赤錆の原因である残留塩素が住まいの手前で浄水されるので、結果的に給水管の劣化を予防することにもつながります。
「なるほど。」
住まいの大元につけるセントラル浄水器の更なるメリット
セントラル浄水器は、住まいの入口に直接取り付けるので、毎日の生活で使用する全ての水を浄水することができます。また、大元につけるメリットとして、浄水された水がお湯として使えるので、お風呂もシャワーも綺麗な水が使えるメリットがあります。そのうえ、洗濯やトイレの温水洗浄まで同じように使うことができます。
住まいで使う水やお湯を全て浄水できるので、当然カートリッジ・フィルターも大きいです。一方で、屋外設置なので室内の場所を取ることもありません。
お湯も浄水できるのは、大元に設置するから
住まいの大元に設置することによって、全ての蛇口をひねれば浄水された水を使うことができますし、お湯を使用する場合も、浄水器のフィルターにお湯が通過することがないので、フィルターの活性炭が消耗するようなこともなく、お湯をたくさん使うことも出来、お風呂やシャワーでも気兼ねなく利用することができるようになります。
「そうか。確かにお風呂はアリですね!なるほど。お湯が浄水されているのは便利。」
「詳しく説明したページもご用意しておりますので、そちらも是非ご覧ください。」
セントラル浄水器『ソリューヴ』は赤錆をろ過します。
「それでは、実際に茶色い濁り水(赤水)をどのくらい浄水できるのかをご覧に入れます。こちらの画像をご覧ください。この画像は、弊社セントラル浄水器『ソリューヴ』をご利用のお客様が年に一回カートリッジ・フィルターを交換されるのですが、その交換時の使用済みのカートリッジ・フィルターと新品のカートリッジ・フィルターの比較画像です。」
「うわわっ。フィルターの比較は見たことがなかったですが。全然違いますね。それにこれ、家の大元につけているということは、フィルターを通るのは公道の水道本管の汚れってことですよね。」
「こちらは、汚れた配管の写真です。」
「えー。やっぱりですね。ウチも同じ状態なんでしょうね。」
「もちろん、地域によって差はありますが、概ね同じような結果になります。その他の事例をご覧になりたい場合は、弊社『ソリューヴ』の特設ページにてご覧頂けます。」
まとめ
「いかがでしたでしょうか。水道水から茶色い濁り水が出る理由がおわかりいただけましたでしょうか。」
「はい。よくわかりました。最初は茶色い水が出て驚きましたが、何よりもせっかくこの地域に移住してきたので、この先もずっと住む意味でも、自分たちで快適な生活への改善をしていこうと思います。」
「よかったです。セントラル浄水器に関しては詳細に説明したページをご用意しておりますので、そちらも是非ご覧ください。また、赤錆だけではなく塩素の問題についても詳しく説明したページをご用意しておりますので、合わせてご覧ください。」
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