【水はどこからくる?】伏流水と表流水の違いとは
「水道水の水ってどこからくるんでしょうか。」
「確かに気になりますね。では、解説します。」
まずは自己紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
水道水はどこからくる?
日々私たちが使う水道水。その水がどこから来るのかを考えたことはありますか?実は、水道水の供給源は主に「表流水」と「伏流水」に分けられます。これらの違いを理解することで、飲み水や生活用水の背景にある自然の仕組みを深く知ることができます。
「なるほど。」
表流水とは?
表流水は、川や湖、ダムといった地表を流れる水を指します。私たちが日常的に目にする水であり、多くの水道水の主要な供給源となっています。
表流水は自然の中を流れる間に雨水や雪解け水を含み、非常に変動しやすいのが特徴です。季節や天候によって水量が大きく変化し、場合によっては洪水や渇水といった極端な状況に見舞われることもあります。
表流水の取り入れ方法
表流水を水道水として利用するためには、「取水場」という施設が必要です。取水場では以下のような工程を通じて水を取り込みます。
- ・取水口での水の確保:ダムや川の上流部などから水を引き込むことで、安定的に水を確保します。
- ・ゴミや汚れの除去:取水時には、大きなゴミや浮遊物を取り除く仕組みが用いられます。
表流水のメリットと課題
表流水は比較的豊富でアクセスしやすいため、多くの地域で主要な水源として利用されています。一方で、雨が降ると汚れが流れ込みやすく、水質が変動しやすいという課題があります。このため、浄水場での高度な処理が欠かせません。
「水質が変動しやすい部分が特徴ですね。」
伏流水とは?
伏流水は、川の下や地中を流れる目に見えない水を指します。表流水が地中にしみ込み、砂や土の層を通りながらろ過されることで形成されます。このプロセスにより、伏流水は自然に浄化された状態で供給されることが多いのが特徴です。
伏流水は表流水に比べて水質が安定しており、濁りや有機物の量が少ないため、浄水処理の手間が減るという利点があります。
伏流水の取り入れ方法
伏流水を利用するためには、地中に「多孔管」という穴の空いたパイプを埋め込み、水を集める方法が一般的です。多孔管は地中に広がり、伏流水を効率よく集めて取水施設へ送ります。
伏流水のメリットと課題
伏流水は自然による浄化作用が働いているため、水質が非常に良いことが最大のメリットです。しかし、地下に広がる水源を見つけるには専門的な知識や調査が必要で、取水量も表流水に比べて限られているため、管理が重要です。
「なるほど。」
表流水と伏流水の違い
表流水と伏流水は、その供給場所や水質、取水方法、利点、課題において大きく異なる特徴を持っています。
表流水は、川や湖、ダムなど地表を流れる水です。私たちが目にすることが多い水で、季節や天候に応じて水量や水質が大きく変動します。この変化の激しさが特徴であり、雨が降ると汚れが流れ込むため、水質が悪化しやすいという課題があります。表流水を利用するためには、取水口という施設を設けて水を引き込みますが、この際にゴミや浮遊物を取り除く工程が必要です。表流水の利点は、水量が豊富で供給が安定しやすい点です。しかし、水質変動への対応として高度な浄水処理が欠かせません。
一方、伏流水は川や湖の下を流れる地中の水で、表流水が地中にしみ込む過程で砂や土の層によって自然にろ過されることで形成されます。このため、伏流水は水質が安定しており、濁りや有機物が少なく、浄水処理の手間が軽減されるのが特徴です。伏流水を取り入れる方法としては、多孔管という穴の空いたパイプを地中に埋め込み、その管を通して水を集める仕組みが一般的です。伏流水の最大の利点は、水質が非常に良い点にあります。しかし、伏流水を効率よく利用するためには専門的な知識と調査が必要であり、さらに表流水に比べると取水量が限られるため、慎重な管理が求められます。
このように、表流水と伏流水は、それぞれ特有の特徴や課題を持ちながら、私たちの生活に欠かせない水の供給源となっています。地域や状況に応じて、どちらの水を利用するのか、またどのように管理するのかが重要なポイントとなります。
「違いが分かりやすいですね。」
私たちの生活における影響
表流水と伏流水は、どちらも私たちの生活に欠かせない水の供給源ですが、その選択や管理は地域によって異なります。たとえば、水質の良い伏流水を利用できる地域では浄水処理が簡易で済む一方、表流水を使う地域では高度な浄水技術が求められます。
また、表流水の使用は河川環境への影響を避けるために注意が必要です。一方で、伏流水の過剰利用は地盤沈下のリスクを高める可能性があるため、いずれの水源も持続可能な管理が求められます。
水資源の確保が世界的な課題となっています。こうした状況の中で、表流水と伏流水をバランスよく活用し、持続可能な水管理を実現する取り組みが各地で進められています。
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「いかがでしたでしょうか。伏流水と表流水の違いについて解説しました。」
「はい。よく分かりました。」
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